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サンバ(Samba)は、ブラジルの代表的な音楽(ブラジル音楽)の一つである。なお、アルゼンチンにもサンバ(Zamba)と呼ばれる音楽があるが、まったくの別物である。ブラジルでは毎年12月2日をサンバの日と定められており、この日に翌年2月前後に行われるサンバカーニバル曲集が発売されるほか、多くのイベントも開催される。 == 概要 == 4分の2拍子のダンス音楽で、19世紀の終わりごろ、ブラジル北東部の港町、バイーア(現在のサルバドール)で発祥したとの説が有力である。当時のバイーアは、奴隷貿易によってアフリカから連れて来られた黒人が上陸した場所である。 その後、リオ・デ・ジャネイロ(以下リオ)において、バイーアから移住したアフリカ系黒人の奴隷労働者たちが持ち込んだ、Batucada(バトゥカーダ、打楽器のみの構成によるサンバ)などの音楽をもとに、ショーロやルンドゥーなどの要素がとりこまれ成立し、ブラジルを代表する音楽ジャンルとなった。結果として、黒人たちの持ち込んだアフリカの宗教的民俗舞曲と、ポルカやマズルカといったヨーロッパの舞曲など様々な要素が混ざり合ったものである。したがって、サンバがアフリカ系の音楽だとする説は一般的に多いが、これには異論も多い。 また、ラテン音楽の一つに分類されるものの、ブラジルは中南米で唯一ポルトガル語を公用語とする国であり、また使用する楽器もサルサやマンボなどのラテン音楽の楽器とは異なるものが多いので、正確にはラテン音楽には入らないという意見もある。 もともとは黒人を中心とする「奴隷労働者階級の音楽」ゆえに、歌われる内容といえば、生活そのものを題材としたもの、人種差別や政治体制への批判などが中心であったが、後に白人を中心に比較的穏やかなリズムで叙情的な内容も歌われる、Samba Canção(サンバ・カンサゥン)なども生まれた。サンバ・カンサゥンはさらに発展し、1950年代後半から1960年代前半には、アメリカの音楽などの影響を受けた中産階級の若者たちを中心に、リズムをさらにシンプルにし、叙情的な歌詞をのせて歌うサンバ・ボサノヴァ (Samba Bossa Nova)が成立し〔「世界の音楽大図鑑」ロバート・ジーグラー、スミソニアン協会監修 金澤正剛日本語版監修 p274 河出書房新社 2014年10月30日初版発行〕、流行をみせた。1980年代には、数人編成で演奏するスタイルPagode(パゴージ)が成立。大規模なカルナヴァル(カーニバル)のサンバに対して、パゴージの個人パーティー的で周囲の皆で共に合唱できる気軽さが受け、大流行している。 なお、サンバは多岐にわたり、細かいものを含めるとリズムやスタイルは100を越えるといわれ、それぞれに名称がつけられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サンバ (ブラジル)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Samba 」があります。 スポンサード リンク
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